私の母はミニ観葉植物をたくさん窓辺に飾っているが、ガラスの器の中には、キラキラ光る透明なカラービーンズやジェルポリマーがたくさん入っている。母がたまにほんの少しの水やりをするだけで、観葉植物は少しずつ成長している。ほとんど水やりもせず、ポリマーだけでなぜ植物が成長するのか不思議に思った。
実験内容
(1)高分子吸水ポリマーの吸収力調べ
① | A紙おむつから取り出した粉状ポリマーの吸水力を調べ、吸水前後の顕微鏡観察を行った。 |
B紙おむつ自体の吸水力を調べた。 | |
② | ビーズ状のポリマーが吸水する様子を観察した。 |
(2)水温の違いによる高分子吸水ポリマーの吸水力を比較した。
(3)紙おむつポリマーと脱脂綿・ティッシュペーパー・ガーゼ・綿タオルの吸水力を比較した。
(4)高分子吸水ポリマーは水以外のものも吸収するか、水道水・精製水・アルカリイオン水・1%食塩水・25%食塩水・しょう油・サラダ油・酒・砂糖水・酢・サンポール(塩酸9.5%)・漂白剤(有効塩素5~7%)・尿・血液で調べた。
(5)給水した水を取り出す実験をした。塩を加えた・塩酸を加えた・蒸発・焼いた・圧力・電子レンジ・オーブントースター・冷凍
(6)植物栽培用高分子ポリマーと土、水での発芽実験を行った。
(7)植物栽培用高分子ポリマーと土、水で観葉植物の発育実験を行った。
(8)吸水と乾燥を繰り返せるか調べた。
(9)吸水後、電気を通すか調べた。
結果・考察・分かったこと
高分子ポリマーが自分の重さの数百倍の水を吸収し、その水を真夏の高温の中でも長期間保持できることが分かった。ポリマーを使うと水管理が簡単にでき、夏の暑い日でも観葉植物が長く生長できることから、農業や森林保護にも役立つと考えられる。