第52回入賞作品 小学校の部
佳作

北海道天然雪結晶(-17度の世界)から人工霜結晶(室内温度16度)までの研究

佳作

福井県あわら市北潟小学校 4年
  • 福井県あわら市北潟小学校 4年
  • 第52回入賞作品
    小学校の部
    佳作

    佳作

研究の動機

 僕は小学1年の時より、石川県の雪の科学館の教室に月に1回くらい通っていた。そして、今年の冬休みに3泊4日で北海道での雪の観察ツアーに参加した。本物の雪の結晶は思っていた以上に凄くきれいで、ダイヤモンドのように、足元でキラキラと輝いていた。その素晴らしさから、雪の研究をしようと思った。

研究の方法・結果・考察

方法

Ⅰ. 人工霜の実験

(1)
平松方式を参考に、ヨーグルトの容器を使った小型人工霜生成装置を作った(図1)。
上部を切り取ったスチロールの容器(カップラーメンの容器)に入れ、周りをドライアイスの粉で満たした。
なぜホッキョクグマの肌は黒いのか、黒くする事でどんな利益を得たのか?
(2)木綿の糸(水滴があるもの、無いもの)、ビニール糸(0.16㎜、0.3㎜、0.5㎜、1㎜)、毛糸、馬の尻尾の毛(バイオリンの弓の毛)、人の髪(整髪剤をスプレーした毛、整髪剤無し)、たこ糸に変えて、霜のでき方を観察した。


Ⅱ. 僕が発見した霜の観察方式

 図2のようにして5分間で1つ水滴が凍った。6つぐらい水滴を作り、それぞれに霜が成長するかを顕微鏡で観察した。

Ⅲ. 雪の結晶実験

 図3の装置で折り紙の上にできた雪の結晶を観察し、成長を記録した。

Ⅳ.

 福井県の天然雪の観察をした。気温、湿度、降った雪の状態・形・直径、雪の状態・湿度と雲の関係について記録した。

結果・考察・分かったこと

(1) 霜の成長し易さは核の糸の太さではなく、顕微鏡で見て分かるバサバサと、水分含有率の多さによると考えられる。
(2) 霜の結晶は初めの10分までは、上の方へと伸びていくが、その後はずっと四方八方へと、水滴を中心にしてどんどん伸びて行った。
(3) 実験では雪の結晶は30分までは全く見えなかった。35分後から50分後までが最も成長した。
(4) 湿度は35%縲・5%が最も雪の人工結晶ができやすかった。
(5) 雪は湿度が低い時に降る、みぞれ雪は湿度が高い時に降ることが分かった。

できた霜の結晶(200倍)

図1

図2

図3

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