校舎の影の近くに立っていると、自分の頭の形がなんだかおかしいことに気付いた。帽子の上に何かが乗っているのかと触ってみたが、何も乗っていない。でも、影にはこぶのようなものができていた。なぜ影にこぶができるのだろうと不思議に思い、研究した。
影のこぶができるのは、影のうすい部分(ぼや影)同士が重なり合って、影の濃い部分(本影)と同じ濃さになることでできると考えた。また、影のこぶができた時、逆の物の影がへこんでいることがあった。これは、影のこぶの周りの明るさが徐々に低下することで、マッハバンドという錯視が起きて見られると分かった。研究するうちにどんどん疑問がふくらんでいった。分からなかったことが分かっていって、とてもうれしかった。