植物は根に支えられており、根が土の中で障害物に当たった時、障害物をよけるという動きを見た。すなわち根は障害物を感じている。そこで、根の感知するセンサーがどこにあり、センサーはどれくらいの硬さになると硬いと感じるのか疑問に思い、この実験を始めた。
濃度の異なる寒天を2層に固めて実験を行ったところ、根は上層と下層が同じ濃度でも下層をさけて斜行することがわかった。その理由として、寒天を2層にする時の寒天の界面が影響していると考えた。そこで寒天の界面の硬さを測定した結果、同じ濃度でも下層に入る際に上層よりも大きな力が必要と分かった。次に根のどこで硬さを感知しているかは、根は側面のほうが感度が高いのではないかと考えられる。今後は、密度勾配装置を利用し、根が硬いと感じるところを見つけるとともに感知する部位についても詳しく明らかにしていきたい。