研究の動機
捕まえようとしたときに、ぼくを察知し、たもを振り下ろす前に逃げていく。そして、とても遠くまで飛んで逃げることができる「バッタのひみつ」について、6年間研究を続けてきた。これまでの研究で感覚器のはたらきや遠くまで飛ぶバッタの後肢や羽の仕組みについて明らかにしてきた。バッタに関する情報をインターネットや書籍で探す中で、現在、バッタをはじめとする昆虫の能力を活用したロボットの研究が進められていることを知った。そこで、これまで研究してきた視覚のはたらきや後肢の仕組みなどについて、モデルやロボット作りに挑戦することで、いろいろな分野でロボットに活用されようとしている昆虫の能力の素晴らしさを実感したいと思い、引き続き「バッタのひみつ」について研究を行った。
結論と感想
今回は、今までのバッタの研究の成果をもとに、バッタの能力を持ったモデルやロボットを作製することに挑戦したが、研究を通して改めてその能力の素晴らしさを実感することができた。それは、バッタの持つ能力をゼロからモデルやロボットで表すことは簡単ではなく、何度も失敗しながら、結局、満足のいくものはできなかったからである。それだけ、バッタの持つ能力が高いことが証明されたのだと思う。今回の最大の目的は、跳躍するロボット作りであった。見た目は、かなりロボットっぽいものができたが、動きは考察に書いたようにまだまだである。これからも改良を加え、100m以上は無理でも、少しでも高く、遠くまで跳躍することのできるロボットを作ってみたい。