ぼくたちの学校では、6月に健康委員会の人たちが「よくかんで、からだも元気!心も元気」という発表をしました。「よくかんで食べると、食べ物が栄養になって体中に吸収され、体全体を元気にしてくれる」と知りました。本当によくかんで食べたときと、あまりかまないで食べたときでは、違いがあるのかどうか不思議に思ったので、調べることにしました。
方法
① | 実験者4人全員の5分間のだ液を採取し、量を調べた。 |
② | 実験者全員の「そしゃく力」をそしゃく力判定ガムで検査した。 |
③ | なめこのぬるぬる汁では3時間半後も全部下にはおちなかった。また、ぐるぐるもおきなかった。 |
④ | たんぱく質を多く含む食べ物:ゼリー(5g)、ささみ(3g)、かつおぶし(0.5g)、にぼし(3本)、炭水化物を多く含む食べ物:ごはん(4g)、パン(2g)、うどん(6g)を、それぞれ量りとった。 |
⑤ | 実験者全員で、それぞれの食べ物を10回、20回、30回ずつかんだ。 |
⑥ | ⑤の食品とかまない食品(0回)をそれぞれ試験管に入れた人工胃液に入れ、約40℃のお湯に入れて置いた。たんぱく質を多くふくむ食べ物には塩酸+ペプシンを、炭水化物を多く含む食品には塩酸+アミラーゼを用いた。 |
⑦ | 1分ごとに10分間、人工胃液の中のようすを観察した。 |
⑧ | 一晩人工胃液の中に入れたままにして置き、次の日、人工胃液の中を観察した。 |
⑨ | コーヒーフィルターで、人工胃液をこし取り、かんそうさせて、人工胃液の中に残っている食べ物を取り出した。 |
⑩ | 残っていた食べ物のようすを比べた。 |
結果・分かったこと
かむ回数が多いほど食べ物は細かくなり、胃液とよく混じって、消化のスピードが速くなり、乾燥後の量が減っていた。また、うどんはよくかんでいるようでも、長いままのものが多く、消化されるのが遅いことが分かった。
かんだ回数と人工胃液内に残った食べ物 |
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パン(写真A) |
うどん(写真B) |