僕の学校では体育大会や合唱コンクールなどの行事で入賞すると賞状がもらえ、それを教室に掲示してくれる。その時、賞状の台紙に画用紙を使用する。ある時担任の先生が、「時間がたつと紙が反り返ってくるんだよね」と言っていたのを聞いて疑問に思い、科学部の仲間に話すと「僕のクラスの賞状の台紙も曲がっている」と言った。そこで、なぜ紙が曲がったのかその要因と紙の曲がる仕組みを追究していくことにした。
環境や紙にぬるものの条件を変えて、曲がる要因を追究した結果、熱や湿度、水性のもの(ペンやのり)を紙にぬった時に曲がった。曲がったものの仕組みを追究すると、水性ペンやのりなど水性のものをぬると、繊維の結びつきを弱めず、乾燥する時に繊維中の水分が蒸発するため収縮し、紙が反り返るように曲がる。水は繊維同士の結びつきを弱めるために繊維がほつれたり、ほどけたりして波打つように曲がる。油性ペンなど油性のものは、乾燥するときに水分が蒸発しないために曲がらないことが分かった。和紙でも実験したが、画用紙より曲がりにくく、日本の伝統文化の紙のすばらしさが分かった。