研究の動機
アオスジアゲハの、光で色が変わる翅の不思議を追究し続け、8年目になる。今回は継続研究のパート7に当たる。今年は、アオスジアゲハに翅のすじの部分の色変化は、UVライトを当てたときと、太陽光を当てたときで違いがあるか。また、翅の撥水効果はどのくらい高いのかを顕微鏡を使って詳しく調べたいと思った。さらに、翅の撥水効果は何によってもたらされているのかを調べることにした。
結論と感想
アオスジアゲハの色変化は、UVライトと太陽光であまり違いがなかったことから、紫外線が大きく関わっていると考えられた。また、翅の撥水効果はとても高く、鱗粉をとるとなくなってしまうと分かった。このことから、翅の撥水効果は鱗粉や翅にある細かい毛によってもたらされていると考えられた。これからも翅の色変化の仕組みを調べ、すじの部分が青くなるのにはどの色の光が一番関わっているのかを調べたい。