研究の動機
祖父母の家が滋賀県にあり、琵琶湖の水が汚れていることを知った。そこで、年間を通して水質調査を行った結果、特に5月の水質悪化が顕著だった。調査を重ねるうちに、汚れの原因が農業排水の中の余った肥料分(窒素)であることが分かった。余剰分を消費し、水質改善する方法として、加賀野菜の水耕栽培による窒素循環がよいのではないかと考えた。昨年につづいて、今年はペットボトルを使った水耕栽培システムを考え、実験した。
結論と感想
昨年のスポンジ水耕栽培では、金時草が一番うまくいった。しかし、今年の実験では、エンサイ、金時草ともに横型ではうまくいかなかった。硝酸濃度を比較する実験では、実よりも葉に硝酸が多いことが分かった。これによって、窒素の循環による水質浄化には葉物野菜が向いていることが分かった。ペットボトルを浮かせて水耕栽培ができれば、ダムなどにうかべて野菜を栽培し、水質浄化と日光をさえぎることによる藻などの繁殖をおさえる複数の効果を期待できる。今後もさらに改善をし、研究していきたい。