研究の動機
最近、乳製品売り場には「○○に効く!」と表示された機能性ヨーグルトがたくさん並んでいる。腸内環境を整え便通が良くなるだけではなく、インフルエンザなどの感染症予防、内臓脂肪やプリン体を減らす、花粉症やアレルギーを防ぐなどいろいろな機能があるようだ。毎日継続して食べることが良いと思うが、機能性ヨーグルトは高価な上、たくさんありすぎていったいどれを選べばいいのかよく分からない。そこで今話題の機能性ヨーグルトの種類や特徴を調べ、どういう目的でどれを選べばいいのか、また安価に自分で作ることはできないか、ということを調べてみたいと思った。
結論と感想
機能性ヨーグルトには、特定保健用食品・機能性表示食品・一般食品の3種類あること、一番売れているのは一般食品であること、選ばれる理由は機能性表示の種類ではなく広告や宣伝からのイメージが大きいことが分かった。また、代表的な11種類の機能性ヨーグルトを種菌として自家製ヨーグルトを作ることはできたが、機能の根拠である有効成分まで同じようにできているかは分からなかった。結果として、種菌の植え継ぎは2~3回にとどめ、「機能を引き継いでいると期待する自家製ヨーグルト」を楽しむつもりで作製し継続して食べていくことが重要であることが分かった。