研究の動機
学校の休み時間に外で遊んだ後、暑くて下敷きをうちわ代わりにしてあおぐことがよくあった。でも、下敷きでは思うような風が来ない。こんな時、うちわがあればもっといい風が起こせるだろうなと思った。みんなで話していると、うちわといっても、いろいろなものがあることがわかった。そこで「心地よい風を送ってくれるうちわを見つけたい」と思ったことが、この研究を始めるきっかけになった。
結論と感想
「心地よい風」とは「風速が大きく、安定した風速の風」だと考え、風速を測定した。しかし、人が心地よいと感じるうちわの風は、それではなかった。その後、香川県うちわ協同組合連合会に質問して、送っていただいたうちわを使って実験を重ねた結果、うちわのしなりと空気の流れが「心地よい風」に関係していることがわかった。うちわであおぐ時、うちわが折り返すところでしなることによって、自然に安定した空気の流れができ、心地よい風を送ってくれるのだ。