第64回入賞作品 中学校の部
佳作

光とウミホタル ―視覚の謎に迫る―

佳作

東京都桜美林中学校 科学部 2年・1年
川口屋 奏井川 奏志伊藤 仁菜子福井 宙彦山田 理紗本田 絢音さん
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    佳作

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研究の動機

 中1で入部した科学部では、先輩方が過去にウミホタルの発光条件について調べた話を聞いた。初めてウミホタルが発する様子を見たときは、こんな不思議な生物がいることにとても驚いた。小学校のころも生物や科学についてたくさん研究していた私だが、科学部に入部するまでウミホタルという生物は知らず、謎にまみれたその生物を知り、興味が湧いた。ウミホタルの本を読んでみると、その小さな生き物の発光の目的が未だ詳しく解明されていないことを知った。そこで、実際に見て実験し、ウミホタルの光る理由を知りたいと考えた。また、小学校のころよりもレベルアップした場所で研究成果を発表したいと思い、研究を始めることにした。

結論と感想

 ウミホタルは、青色光に対して素早く逃避行動を取ることが明らかになり、赤色光に対しては素早い逃避行動が見られなかった。この結果は、ウミホタルが光る理由を「他個体との危険のコミュニケーションのため」だとする説を支持した。得られた結果は、私たちの予想と一致し、とても興味深いと感じた。
 本研究を通して感じたのは、実験は予想通りの結果を得られることもあるが、得られないこともあるということ、予想通りでないときも、考察し、また新しい実験を行い、前に進み続けることができること、そしてその繰り返しはとても面白いということである。身近な材料を使用しながら実験系を改良し続けることは楽しかった。また、長時間当て続けると赤色光にも逃避行動が見られ、生物の奥深さを感じた。
 今後は、緑色など、他の色の光に対する行動や生きたウミホタルの出す光に対する行動にも興味がある。引き続き研究を続けて、ウミホタルの光に対する行動の謎を解明していきたい。

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