東京理科大学応用数学科卒業、上智大学大学院数学科を修了後、ミシガン大学数学客員研究員、米国AT&Tベル研究所科学コンサルタント(非常勤)日本医大助教授、東海大学教授、科学技術庁参与、文部省教育課程審議会委員などを経て、現在に至る。
数学流生き方の再発見(中公新書 1990)
秋山仁の数学渡世(朝日文庫 1995)
ゲームにひそむ数理(森北出版 1998)
誰かに解かせたくなる算数・数学の本(幻冬舎 1999)
秋山仁の放課後無宿(朝日文庫 2000)
数学は生きている (東海大学出版会 2000)
証明の展覧会Ⅰ,Ⅱ (東海大学出版会 2002)
知性の織りなす数学美 (中公新書 2004)
Factors and Factorizations of Graphs (Springer), Berlin, (2011)
A Day's Adventure in Math Wonderland (World Scientific), Singapore,(2008)
秋山仁のこんなところにも数学が!(扶桑社 2009)
秋山仁のまだまだこんなところにも数学が!(扶桑社 2010)
数学に恋したくなる話(PHP研究所 2010)
専門誌にグラフ理論、離散幾何学に関する120編を超える論文を発表、啓発書、専門書など約100冊を執筆。
組み合わせ数学の国際専門誌“Graphs and Combinatorics”(Springer Verlag 社)の編集委員長。
文部科学大臣賞をはじめとする入賞作品のダイジェストに加え、作品完成までにご指導くださった先生方のお話や審査員の先生方の講評をそえた、充実した内容のガイド集です。
*PDFをダウンロードして、ご参照ください
年度を選ぶ
京都府同志社小学校
横井 和彦校長
この度、学校奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校では、開校以来、「道草教育」を実践しています。それは、子どもたちの自由な発想を尊重し、与えられる学びではなく、自ら答えを導き出す学びです。一人ひとりのものの見方や考え方を尊重し、お互いの良い所を見つけ合うような学習スタイルです。こうした「道草教育」で身に着けた力は、未来を切り拓く子どもたちの成長を根源から支える根っこの力となると信じています。
このたび文部科学大臣賞を受賞した清水さんは3年生の時から「しがきん」の研究をしています。3年生の時には自分で鮒ずしを作って観察しましたが、学校にある400倍の光学顕微鏡ではその実体を観察することができず、残念がっていました。けれども諦めずに、4年生になった今年度は、鮒ずし由来の乳酸菌の研究開発を行っている会社や順天堂大学の竹田教授に手紙を書いて協力を仰ぎ、粘り強く研究を進められました。そのような児童の努力を評価していただき、誠にありがとうございました。
富山県富山大学教育学部附属小学校
山崎 裕文先生
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校では、科学作品の作成にあたり、テーマ設定に重点を置いて指導しています。夏休み前に、子供の考えたテーマ案を基に、理科担当2名から意見を伝えます。具体的には、研究の柱となる問題は意欲的に取り組めるものか、検証可能な仮説が複数発想できるか、などの視点から検討します。子供が一番悩むテーマ設定に重点を置いて指導することで、主体的な問題解決をスタートできるようにしています。
本校の子供の科学作品は、どれも素晴らしいものです。一方で、問題を解決する力は、これからの日本を背負う子供にとって必要であり、科学作品の完成がゴールなのではなく、問題解決の力の育成が最も大切であることを忘れずにおこうとも思います。そのことを念頭において、日々の授業や科学作品の作成を通して、子供の問題解決の力を高めていけるよう、これからも努力していく所存です。
静岡STEAMフューチャースクール
大石 隆示シニアメンター
この度は、栄えある「指導奨励賞」をいただきまして、心より感謝申し上げます。
私たちは、理科好きな児童生徒を集め科学的な探究力の育成を目的に取り組んでいます。特に、STEAM的な考え方を取り入れた講座で体験的で横断的な学びをすると共に、各自が生活の中で見つけた興味ある疑問をテーマに、探究活動をしています。
私たちは、一人一人の探究のつまずきに耳を傾け、助言指導を行っています。受講生の多くは、自分で考えようとしないですぐ指導を頼ってくる傾向にあります。その中で山下兄弟は探究意欲が旺盛で取り組む姿勢は素晴らしいものがあります。シゼコンのような全国的なコンクールで認めていただき、益々意欲的な取り組みが期待されます。
これを機に、私たちも気を引き締め、子供たちの内にある科学的な能力を引き出すことに尽力するつもりです。ありがとうございました。
理数系教室すうりもん
矢守 那海子さんこの度は指導奨励賞という栄えある賞を頂き心より感謝申し上げます。当教室では研究に興味のある子どもたちが集まり、自分の研究課題の他に全員の課題も共有し、共に仮説検証と考察を通じて相互理解を深めます。佳作を頂いた、光の種類によるアリの光応答の変化についての種間差比較に関する研究の中で、アリのマーキング方法の検討や、天候とアリの行動観察など今回未発表の多くの実験観察を行ったことで、ひとつの研究をまとめるには発表内容以外にも多くの実験がその背景にあることを子ども達は実感しました。またアリの種類により真逆の結果が出るという予想外の結果にも遭遇しました。この「予想外」が失敗ではなく「面白い分岐点」と思い、討論を経て新しい道へ繋がるとの輝きがありました。この輝きを見つけて引き出すために手を差し出すことが指導者として大切なことであり、今後も子ども達が好奇心を持って研究に取り組めるよう携わってまいります。
...続きを読む静岡県立清水南高等学校中等部
小野田 秀生校長
この度は学校奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校は、普通科と芸術科を併置した県立中高一貫校として、「豊かな感性・表現力」の育成を目指しており、中等部では、文部科学省から教育課程特例校の指定を受けて、教科「表現」に取り組んでいます。
「表現」の授業では、身体表現、言語表現、音楽表現、造形表現を組み合わせた総合表現活動に取り組んでおり、その集大成として、演劇やミュージカルを創作・上演しています。
文部科学大臣賞を受賞した河原崎さんは、ミュージカルのメインキャストの一人を演じており、表現力豊かな生徒です。また、自分の意見を全体の場で積極的に発信することが多く、学年のリーダーとして活躍しています。
今回の受賞を励みとして、これからも「高い知性」とともに「豊かな感性・表現力」を身に着けた生徒を育成してまいります。この度は誠にありがとうございました。
石川県金沢大学理工研究域フロンティア工学系
小松﨑 俊彦教授
この度は栄えある指導奨励賞をいただきましたことを、心より御礼申し上げます。本学では未来の科学者を育成する事業として、小・中学生を対象とした金沢大学ジュニアドクター育成塾を主催し、令和5年度からは金沢大学STELLAプログラムとして同事業を継続しております。1等賞を受賞した中村さんは小学5年次の在籍当初から今日に至るまで研究に勤しみ、私は協力教員として指導に当たりました。彼の研究テーマは笛ラムネの音が鳴る仕組みの解明であり、身近で素朴な題材ながらその現象は想像を超えて複雑でした。中村さんは、未知現象の解明に重要な仮説と検証のプロセスを徹底し、笛の音を特徴づける要因を次々と明らかにしていきました。
中村さんの問題解決力には驚かされるばかりですが、この成果は彼の挑戦心と粘り強さ、そしてご家族の支援によるものと思います。今回の受賞を励みに、引き続き探究心あふれる子供たちの育成に努めていく所存です。
茨城県立並木中等教育学校
前田 邦明先生
この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校は、つくば研究学園都市の一角に位置するという地域性やスーパーサイエンスハイスクール指定校としての好環境を生かし、大学や研究機関等と連携して科学教育を推進しています。生徒たちは科学的好奇心をもち、科学研究や課題探究に取り組んでいます。今回3等賞をいただいた横川さんは、そんな中でも特に高い好奇心をもち、ナメクジという身近なようで未知の部分が多い生物に着目しました。食性や行動パターンだけでなく、学習能力や再生能力まで、実験方法を工夫して調べた無類の探究精神をもっています。同学年や上級生に驚きを与える研究結果をまとめてくれました。
今回の受賞を励みに、引き続き本校の生徒たちが様々な興味深いものに出会うこと、そこから新しい疑問をもって探究していくことができるようサポートに努めていく所存です。ありがとうございました。
安久工機
田中 隆社長
「指導奨励賞」、ありがとうございます。当社では、大田区のモノづくりネットワークを中心に設計・試作を行っています。
張君は機構等の設計から始まり、金属・樹脂加工、シリコーン成形、3Dプリンターといった幅広いモノづくりを経験出来ました。このことは彼にとって大きな財産になったと思います。また、磯山先生とも密にコンタクトを取りながら進められたことも良い結果につながりました。張君の今後の研究に期待しています。
杏林大学
磯山 隆教授当時中学生1年生だった張君から大学に届いた初めてのメールには研究に対する熱量が感じられました。ことわざで言えば「鉄は熱いうちに打て」の好機を直感し、田中社長と共に少々大袈裟な表現ではありますが良質な玉鋼を十文字に鍛え将来有望な刀身が出来つつあることを実感しています。刀鍛冶に相当します私どもへの指導奨励賞まことにありがとうございました。
...続きを読む東京都千代田区立九段小学校
清水 明校長
この度は学校奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校は教員一同で、子どもたちが自ら課題を見付け、友達と協働して学び、よりよく問題を解決していく学習活動を日々展開しています。
文部科学大臣賞を受賞した熊谷さんは、ネジバナのねじれに着目し、仮説を立て、2年間研究を続けてきました。根気強く観察を続け、考察まで結び付ける意欲を育むには、学校での学びだけでなく、保護者の方の支えや地域の豊かな環境によるものだと思います。
子どもたちが生活するこの地には、野鳥が好む実のなる木が数多くある北の丸公園があり、植物園、自然公園、庭園などを訪れることもできます。子どもたちが、自然に触れ、観察することで疑問をもち、調べる環境に恵まれた中で、益々、様々なことへの興味・関心を深めてほしいと思います。
今回の受賞を励みに、探究を続ける子どもたちの姿を目指してまいります。この度は誠にありがとうございました。
富山県富山大学教育学部附属小学校
保井 海太朗先生
この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校では、科学作品の作成にあたり、テーマ設定に重点を置いて指導しています。夏休み前に、テーマ案をもって来校していただき、理科担当2名と相談します。具体的には、①研究の柱となる問題は意欲的に取り組めるものか、②検証可能な仮説が複数発想できるか、③既習を生かしながら自力で解決することが可能か、これらについて意見を交わします。子供も保護者も一番悩むテーマ設定に重点を置いて指導することで、主体的な問題解決をスタートできるようにしています。
しかし、我々の指導は微々たるもので、研究の過程で高まった力や作品の素晴らしさは、子供の頑張りや保護者のお力添えの成果に他なりません。指導奨励賞を頂戴できたのは、やる気に満ちた子供が科学作品に挑戦したからこそだと思います。今後も、子供の問題解決の力を高めていけるよう、努力していく所存です。
東京都港区立青南小学校
教諭
この度は、栄えある指導奨励賞をいただき本当にありがとうございます。毎年、多くの児童の作品を受け入れていただけること、重ねてお礼申し上げます。その1点1点への丁寧なアドバイスは、応募した児童の次の研究への指針となっております。
生物の研究に際しては、研究対象としてではなく、その命に触れ、生きる力を探る姿勢を大切にしたいと考えております。また、研究成果と人々の豊かな暮らしとの関わりを意識できるように心がけております。日々の生活の中での気付きや発見を研究として進めることができるように導いていきたいと考えております。
児童が自らの研究を発表する機会をもつことは、将来にわたって自らの成果を人々の役に立てていこうとする生き方に繫がると考えています。このような場を大切に、児童が自然との豊かな触れ合いを広げ、研究へと進められるよう支援に努めてまいります。
石川県金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校
三戸 望校長
この度、学校奨励賞という栄えある賞をいただきましたことを、心より感謝申し上げます。
本校は以前から授業内で自由研究を奨励しており、多くの生徒が日頃から探究的な学びを行ってきましたが、2020年度より「Society5.0を主体的に生きるための資質・能力」を育成することを目標とした研究に取り組み始めました。さらに2021年度からは文部科学省の研究開発学校の指定を受け、個別最適化学習やSTEAM教育を柱とした「創造デザイン科」という新設教科を作り、教育を行っています。この新設教科では創造的問題解決学習を実践し、新たな価値を創造する資質・能力の育成を目指しています。
今回の受賞を励みとして、本校の生徒の探究的な学びが一層活発化し、新たな価値を創造する資質・能力の育成に繫がることと思います。誠にありがとうございました。
秋田県由利本荘市理科教育センター
佐藤 和広理科教育指導員
この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。私自身、4年前の教員生活最後の年にもこの賞をいただきましたが、その「受賞のことば」の中に「退職後も理科研究とは関わっていきたい」と書きました。現在もこうして、子どもたちの理科研究の指導を続けることができていることに、大きな喜びを感じています。
本センターでは、市内の小中学校教職員向けの「理科教育センターだより」を不定期に発行しています。その中に、この研究の進捗状況も記事として連載してきました。いわば理科研究の実況中継です。先生方からは「とても参考になった」という声を何度かいただくことができました。子どもたちの研究は先生方の研修にもつながる、ということを今になって初めて理解することができました。
今後も自分のできる範囲の中でこのような活動を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
東京都東京学芸大学附属竹早中学校
金子 真也先生
この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校では、全校生徒が4月から約半年間かけて自由研究・卒業研究に取り組み、秋の文化研究発表会でその成果を展示発表しています。佳作をいただいた2年生の梅田さんは、1年生の時から金魚をテーマにした研究に取り組んでいます。今年度も、金魚に関するいくつかの実験に取り組んでいますが、中でも私は金魚の「鏡像自己認知」への着目がとても面白いと思いました。金魚ならではの難しさもあり、結論を出すことが難しかった部分もあったようですが、次年度の卒業研究での継続研究に期待しています。
今回の受賞を励みに、引き続き自由研究で理科を選択した生徒たちのサポートに努めていく所存です。ありがとうございました。
新潟県長岡市立富曽亀小学校
中島 稔校長
この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。オリンパス特別賞を受賞した星さんは、小学校4年生の時に研究した、スミレの繁殖についての疑問を解決するために研究を継続しました。未成熟の種子の発芽率を閉鎖花の角度から分析した点や、完熟した種子の発芽率を乾燥状況から考察した点が、興味深く感じました。スミレの繁殖戦略を「他家受粉」、「自家受粉」、そして「休眠スイッチ」という新たな視点を加えてまとめました。エライオソームと乾燥とが休眠スイッチに大きく関係していることを明らかにした点は、本研究の大きな成果と言えます。この受賞は、星さんの粘り強く取り組む姿勢はもちろんのこと、ご家族の温かい支援の賜物と思っています。
今回の受賞を励みに、子供の興味や関心に寄り添い、科学を楽しみながら研究に取り組む子供の育成に努めたいと思います。
富山県富山大学人間発達科学部附属小学校
片岡 弘校長
栄えある学校奨励賞を第60回に続き受賞させていただき、大変感謝しております。日々の教育活動が素晴らしい賞として実を結んだことへの嬉しさとともに、ますます身の引き締まる思いです。
校内では、日々の授業を大切にして、児童が理科や科学に興味をもつよう努めています。自由研究に熱心に取り組む児童の自発的な思いや願いを、保護者と教職員が協力して適切に支援する良い循環があることも大切であると考えています。
児童が生活し成長する環境に目を向けますと、本校の所在地富山は、標高3,000m級の立山連峰から、天然の生け簀ともいわれる水深1,000mの富山湾まで、バラエティに富む自然に恵まれています。児童は日ごろから豊かな自然に触れ、観察を通じて発見した不思議や疑問を調べてみたくなるのではないかと考えています。
今回の受賞を更なる糧として、探求を続ける児童の成長を今後も支援していく所存です。このたびは、誠にありがとうございました。
石川県金沢大学理工研究域機械工学系 教授 ジュニアドクター育成塾指導教員
木綿 隆弘先生
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
1等賞を受賞した張契洙君は、人間の心臓に興味を持ち、循環器系の専門書やインターネットを調べることで心臓には違う種類の弁があり、その中でも右心房と右心室の間にある「三尖弁」には人工弁が無いことを見つけました。3Dプリンターによる三尖弁の拡大模型の作り方をアドバイスし、その構造と機能を観察しながら、弁の材質には何が良いかを実験で明らかにしました。さらに、人工心臓ポンプの設計製作にも取り組みました。自分なりに問題を見出して調べ、試行錯誤しながら実現しようとする粘り強い探求心は、誰にも負けない素晴らしいものです。この受賞は、彼の頑張りはもちろんのこと、ご家族や様々な関係機関の皆様の温かい支援の賜物と思っています。
今回の受賞を励みに、引き続き科学技術に興味を持つ子どもたちのサポートに努めていく所存です。ありがとうございました。
茨城県つくば市立吾妻小学校
内田 卓先生
この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。また、毎年多くの作品を応募させていただき、科学研究の目標や励みとなっていることに、心より感謝申し上げます。
本校では、子どもたちが本物の事象にふれ、自然のすばらしさや不思議さを感じるように理科教育の充実を図っています。「水中ではどうして音が聞きづらいのか?」では、授業で行った実験からの疑問や、学校生活の中での経験を基に、段階的に仮説を立てて検証しました。目に見えない分子について知ると、それをドミノ倒しでモデル化したり、ボイスレコーダーを使って波形を分析したりと、様々な能力を働かせて考えを表現していました。何より、研究結果を教えてくれる子どもたちの笑顔がとても輝いておりました。
今後も、自分たちで見つけた疑問を解き明かしていく喜びや楽しさを、一緒に体験したり感動したりできる教員として、子どもたちに寄り添って参ります。
茨城県土浦日本大学中等教育学校
堀切 浩一校長
この度は、学校奨励賞という栄えある賞をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
本校は「公正な精神で卓越性を達成する」という教育方針のもとで、生徒の探求学習や研究活動が非常に盛んな学校です。特に理系インタークラスでは、課外ゼミや実験授業などを通して自然科学に対する知的好奇心は生徒の学習意欲の基になっています。学校立地は日本第2の湖、霞ヶ浦に隣接して水資源の貴重さを実感でき、生活風景の一部になっている筑波山を望む自然豊かな場所です。また、その麓のつくば研究学園都市では筑波大学をはじめJAXAや高エネ研、農研などの研究機関が林立して、そうした知的資源に容易にアクセスできるアカデミックな環境となっています。
コロナ禍で行動制限の続く中、この受賞が生徒や教員の励みになり、興味関心を持ったものを探求していく楽しさや面白さが本校の特色として、生徒の夢や目標に影響を与えられるよう学校として精進していく所存です。
茨城県土浦日本大学中等教育学校
宇佐神 潔先生
このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
文部科学大臣賞を受賞した池田君は、カブトムシの羽化ずれに注目して研究を続けて7年目になります。小1の時に抱いた疑問を追求し続け、様々な文献を調べて仮説検証を繰り返して研究を深化させてきました。
また、佳作をいただいた長尾さんは、授業の一環として行っているゼミ学習で、香りと健康の関係に興味を持ち、多くの文献に目を通して、線虫の敏感な嗅覚に着目。綿密な実験計画を立てて研究を行い、線虫が避ける香りには寿命を短くする働きがあることなどを見出しました。
今回の受賞を通して、「なぜ?」という疑問を大切にし、文献や試行錯誤を通して仮説を立て、検証を行う姿勢の大切さを感じさせられました。この受賞を励みに、さらに生徒の興味や疑問に寄り添い、科学を楽しみながら研究に取り組む生徒の育成に努めたいと思います。
島根県島根大学教育学部附属義務教育学校 後期課程
大山 朋江先生
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申しあげます。
1等賞をいただいた籠橋さんは、美味しい甘酒をつくるためにはどのような米麴をつくる必要があるのかを知るため、米麴の培養時間を変え数種類の米麴をつくり、米麴や米麴を使った甘酒について調べました。
3等賞をいただいた片寄さんは、地域で採集した化石を現生種と比較したり、同じ化石が別の場所で見つかっていないかを調べたりして生息域を考え、見つかった化石が生きていた時代の地図を作成しました。佳作をいただいた植野さんは、ツマグロヒョウモンは食草の状態や育つ環境が異なるとどうなるかを調べました。
いずれも継続研究であり、過去の研究を基に自分で課題を設定し、試行錯誤しながら探究を進めました。受賞した3名のように、自然事象に関心をもち自ら探究していける生徒が増えるよう、生徒が科学的に探究することを目指した理科授業づくりに努めていきたいと思います。
滋賀県近江八幡市立八幡東中学校
浅野 裕先生
このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校の科学部は、毎年生徒が話し合って、研究テーマを決めています。過去に液体のはね返りの研究をして、縦の液体の動きの関係について調べたので、今年度は、液体の横の動きである波紋の速さについて調べてみることにしました。
まず、どのようにして波紋の速さを測定するかを試行錯誤し、最終的に動画を撮り、動画編集ソフトを使って速さの測定を行うことにしました。しかし、そのソフトを使いこなすまでに時間がかかりました。生徒たちが粘り強く取り組んだ結果、導き出したのが波紋の広がる速さは、水滴の体積や落とす高さには関係ないことでした。これは、予想を大きく覆す結果となりました。そこから、深さ、液体の種類、濃度、温度との関係について工夫し追究していきました。今後も、生徒の発想を大切にし、取り組みたいと思います。
鹿児島県鹿児島大学教育学部附属小学校
假屋園 昭彦校長
このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただきまして、心より感謝申し上げます。
本校は、今年度で創立143年目を迎える伝統校であり、学校教育目標「夢や目標をもち、共にみがき高め合う子どもの育成」の実現を目指して教育活動に励んでおります。
また、桜島や霧島連山を始めとして、火山や海、島々からなる豊かな自然に恵まれた環境のなかで、多くの子どもたちが、のびのびと自然に親しみ、問いを見いだしたり、新しい発見をしたりしています。そのような子どもたちに寄り添いながら、共に自然に親しみ、自然認識を深めていく本校の先生方の姿を見ていると、大変嬉しく思います。子どもと教師が一緒になって自然と向き合いながら自然認識を深めていく姿は、とても価値ある営みではないかと考えます。
今後も鹿児島の雄大な自然とじっくり関わり、その中で問いを見いだしたり、新しい発見をしたりしながら、追究することを楽しんでほしいと思います。
富山県富山大学人間発達科学部附属小学校
鼎 裕憲先生
このたびは、栄えある指導者奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
1等賞をいただいた山西さんは、見ることのできない音に着目し、様々な実験を通して「音は何かを振動させるエネルギーの塊である」と捉えました。そして、祖父が体温計の小さな音を聞き取れる道具や運動会の応援合戦で拡声するメガホンなど、研究成果を活かして社会に役立つ物を創り上げました。
佳作をいただいた藤本さんは、自然災害でも使える風力発電を作ろうと考えました。いくつもの羽根の形や素材を調べる中でサボニウス型プロペラが有効であることを見出しました。さらに、風の流れを制御し、自然風で最も効率よく発電する風力発電を創り上げました。
本校では、全国規模の科学コンクールに出場するため、何人もの児童が校内審査にエントリーします。科学を楽しみ、社会のために役に立つ研究をしたいという子どもたちの意欲や興味を今後も応援していきたいと思います。
岐阜県山県市立富岡小学校
福田 英治先生
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。
「守れ!ふるさとのヒダサンショウウオ」の研究は8年目となります。今までに、幼生を14か月追跡調査して越冬幼生が現れる条件を突き止めたり、世界初となる産卵の様子をビデオに収め産卵行動を明らかにしたりしました。その間、文部科学大臣賞を2回受賞し、日本爬虫両棲類学会報(第2019巻1号)に論文も発表させていただきました。卒業生も、高校の生物部や大学の研究室で活躍しております。研究内容や方法は、子どもたちが考えて進めています。その際、サンショウウオに関する過去の論文や研究を紹介したり、京都大学准教授の西川完途先生や学会員の先生方に助言をいただいたり、試行錯誤しながら決められるように支援をしています。
今回の受賞を励みに、いきもの大好きな子どもたちを立派な研究者に育てていけるよう、努力してまいります。
大阪大谷大学教育学部教育学科非常勤講師
大門 聖先生このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。 私は、このはさんの学校の先生という立場ではありませんが、以前、自然観察会で講師をしている時に出会って以来、生き物、特に昆虫に関する質問を受けるようになりました。夏休みの自由研究でこのはさんが、自身の好きな昆虫であるテントウムシについて自分なりに調べてきたことを見せていただき、熱心に取り組む彼女の姿勢に心を打たれました。単なる自由研究の作品で終わりにするのではなく、同じ内容で一歩踏み込んだ自由研究にしたいという意欲のもと、可能な限りお手伝いするようになりました。今回受賞されたテントウムシの研究については、自宅周辺でどのくらいの種類がいるんだろうという小さな興味に端を発しています。このように身近な自然に興味をもつということが、自然科学教育に関わるうえで大切なことだと改めて思いました。今後も地元を中心に、このはさんのように自然科学に興味をもつ子どもたちのサポートに努めていきたいと思います。
...続きを読む鹿児島県鹿児島大学教育学部附属小学校
上﨑 博輝先生
このたびは、栄えある健闘賞3名、指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
受賞した森永君は、植物から精油を取り出すために、試行錯誤を重ねて自作の装置を作り、自分が好きな香りのする精油探しに没頭していました。西川さんは、2年生の頃から4年間コスモスの研究を続けてきました。今年は、条件を制御しながら大好きなコスモスの種の発芽率を上げる方法を追究し、発芽率を上げることに成功していました。川内さんは、植物の成長に風や湿度が関係あるのかという問いをもち、二十日大根で複数のデータを取りながら粘り強く調べることができました。身近な自然に親しみ、自分なりの問題を見いだし、試行錯誤しながら粘り強く追究する3人の姿は、いずれも素晴らしいものでした。
この受賞は、子どもたちの頑張りはもちろんのこと、御家族やさまざまな関係機関の皆様の温かい御支援があってのものだと考えます。ありがとうございました。
茨城県小美玉市立小川南中学校
稲田 雅志校長
このたびは、学校奨励賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本校は創立56年目を迎え、学校教育目標である「これからの時代を切り拓く たくましい生徒の育成」の実現のために、学校・家庭・地域が一体となって教育活動を推進しております。
本校は霞ヶ浦の北に位置し、豊かな自然に恵まれた地域に立地しております。水辺が身近な環境にあることから湖や河川の水質には高い関心をもつ生徒が多く、これまでも園部川の水質については、先輩が継続研究したデータが蓄積してありました。本研究では、水質検査を実施するとともに過去のデータと比較することができました。水質が経年変化していることにふれ、これからの水質浄化や環境問題にも思いを馳せることができました。
この受賞を機に、より多くの生徒が自然科学に興味・関心をもって意欲的に学習に取り組むことを期待するとともに、さらなる生徒の飛躍を目指して教育活動を推進してまいります。
茨城県立並木中等教育学校
吉村 大介先生
このたびは、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。2等をいただいた横井さんは自分で研究計画を立てて研究を進める力があるので、指導の主な内容は、定期的に研究計画の確認を一緒にすることです。化学の実験は仮説通りの結果にならないことが多くあるので、その時になぜ仮説通りにならなかったのかを、横井さんの説をもとに一緒に考えます。また、一つの実験をすると、必ず新たな疑問が生じるので、その疑問を大切にするようにしています。本校は中高一貫校で6年間研究をすることができるので、本論からそれ、多少回り道になる疑問でも大切にするようにしています。そして、その回り道に実は重要なヒントが隠れていることに何度も気付かされました。本校でそのような疑問を大切に研究を進めてきた結果が、横井さんの受賞に結びついたとうれしく思います。
神奈川県川崎市立宮前平中学校
稲田 偉子先生
この度は、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
今回の研究は、幼いころから“昆虫が好き”という純粋な気持ちが作り上げたものです。カマキリなど多種の生物を育てる中で、生物の不思議や素晴らしさに感動を覚え、集めたデータは膨大なものとなっていました。中学ではカマキリの利き手、および、糞についての研究を行い、カマキリと他の生物との関係性にも迫りました。多くのカマキリを飼育しながら、毎日、糞を採取・観察する、地道な努力が見られました。
学校では、好きなことを追究し極める姿が他の生徒からも一目置かれる存在となっています。私たち指導者は、“理科が好き”、“不思議だ”、“知りたい”という生徒の純粋な気持ちを大切に、研究の素晴らしさを伝えていきたいと改めて思いました。この賞を糧とし、これからも生徒とともに理科学習に取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。
愛知県刈谷市立雁が音中学校
藤井 亮太先生
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
本校の科学部は、追究するために必要な物事を生徒自ら考え、工夫して追究することを大切にしています。「ラグビーボールの研究」では、ラグビーボールを常に同じように落下させるためにはどうしたらよいか、生徒が話し合いを重ね、実験計画を立てました。その計画を基に必要な実験装置を製作しました。もちろん、製作した装置での実験が必ずうまくいくとは限りません。私は、生徒の思いに寄り添い、どうすれば生徒の考えが実現できるか、支援する側に徹しました。思い通りに追究が進まない時がたくさんありましたが、科学部の生徒は度重なる困難にも粘り強く取り組みました。実験を何千回と繰り返す中で、ある条件下では、ボールが決まった軌道を描くことを発見することができたと思いました。今後も、生徒の思いに寄り添い、科学的に探究できるように精進してまいります。
愛知県愛知工業大学名電中学校
佐藤 義晃先生
このたびは指導奨励賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本研究は、微生物や菌類の増殖予想に用いられる「ロジスティックモデル」を新型コロナウイルスの増殖・減衰に応用できないかというものです。はじめのうちは、感染者数の分布がロジスティック分布と良く一致しており、幸先よく研究が始まりましたが、途中から乖離しはじめ、その要因は何かと問う毎日でした。そこで、感染者数に加え死亡者数の2つの視点から考察することにより、ウイルスの特性や医療従事者の懸命な取り組みに気づくことができました。
特筆すべき点は、本生徒もいつ感染するかわからないという不安の中、本来であればなるべく考えたくない感染症について日々向き合い、研究する姿です。主観的な感情に左右されず、得られた事実から客観的に物事を判断するということは、まさしく研究の基本姿勢であると改めて感じました。
富山県富山大学人間発達科学部附属小学校
片岡 弘校長
このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただきまして、心より感謝とお礼を申し上げます。
本校は、今年度で創立142年を迎える伝統ある学校です。「自ら考え判断し行動できる子供」を、目指す子供像に掲げ、毎日、教育に励んでいます。
また、東に神通川、西に呉羽山がある自然に恵まれた場所に立地しており、理科担当教諭の熱心な指導もあって、理科好きな子供がたくさんいます。夏休みの自由研究も昔から活発に行っております。受賞しました作品についても、子供たちが家庭の協力を受けながら自主的に研究したものです。いずれの作品も、子供たちなりの柔軟な発想と粘り強く研究した成果が感じられるものに仕上がっていました。
今回、学校奨励賞として認めていただけたことが、受賞した子供だけでなく、他の子供たちの励みにもなりました。今後ますます、理科好きな子供たちが増えますよう、楽しい教育活動に努めて参ります。
茨城県結城市立江川北小学校
上倉 克公先生
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
今回の研究は、昨年度に行ったダンゴムシの交替性転向反応の研究において、触角を回転させたり、左右に動かしたりして道を探って進むことに気付いたことがきっかけとなりました。ダンゴムシにも、「人間と同じように右利き、左利きがあるのではないか」という仮説のもと、予想・実験・考察を繰り返しました。また、自ら実験道具を作製して、実験に取り組む姿やダンゴムシの生命を大切にする姿は、立派な研究者の一人でした。
このような素晴らしい研究に指導者として関わることができたことに喜びを感じます。今回の受賞を励みに、子どもたちとともに学び、一人でも多く理科が好きになるよう、努力して参ります。
国立大学法人金沢大学人間社会学域学校教育学類2年
佐藤 民恵さん
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。
たまねぎの研究をするという話とともに、びっしり書かれた研究ノートを見せてもらい、日向子さんの熱心さに驚きました。日向子さんは植物が大好きで、特に薬草においては、大学の薬草園にも通っていて、大学の先生をも驚かせる話をしてくれるほどで、小さな博士さながらでした。指導の際には、とにかくできるだけ実験を行いたいという彼女の希望から、時間の許す限り実験を行い、データのまとめや考察などの作業は、ご家庭で頑張ってもらいました。その結果が今回の賞につながったことを大変うれしく思います。
このたびの受賞は、日向子さんの頑張りはもちろん、ご家族の皆さんや金沢子ども科学財団の方々の支えなしには得られなかったと思います。日向子さんには、さまざまな方への感謝を胸に、これからも研究を続けてほしいです。私もこの経験を今後の指導に活かしたいと思います。
長野県佐久市立青沼小学校
荻原 秀崇先生
このたびは、「指導奨励賞」という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
ウズラの飼育は、3年生の頃から2年間にわたり、学級の中核的活動として取り組んできました。いつも模様のある卵を産んでいたメスが、真っ白な卵を産んだことがきっかけで、子供たちは、「なぜ、ウズラのメスは卵に模様をつけるのだろう」という疑問をもちました。さらに、「卵を目立たなくして、敵から守ろうとしているのかもしれない。もしそうなら、無地より卵と同じ模様をつけた床に産卵するはずだ」と仮説を立て、実験の準備をし、夢中で追究してきました。私も、子供たちと一緒にワクワクしながら学ぶことができました。本研究を通して、子供たちは、科学的に追究する楽しさを学んだと思います。
今回の受賞を励みに、今後も、子供とともに自然と関わり、科学の好きな子供を育てていけるよう努力していきたいと思います。
静岡STEMアカデミー、静岡大学特任教授
青木 克顕さんこのたびは指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。静岡STEMアカデミーは、JSTのジュニアドクター・プログラムを受け、静岡大学の熊野善介教授のご指導の下、県下6会場でSTEM教育と自由研究指導を展開しています。本年度の受講生は、およそ100名です。また、クラスがSTAGE1.0、STAGE1.5、STAGE2.0と分かれています。STAGE1.0では科学への興味をもつためのワークショップや、自由研究のやり方についての基礎的指導を受けます。STAGE1.5では、大学の先生方によるより高度な内容のワークショップや研究倫理などについての学習を行っています。そして、STAGE2.0では、自由研究について大学の先生から直接指導が受けられるようになっています。また、Moodleを利用して、受講生の質問や疑問に専門家が答えたり、受講生同士が相談したりすることができるようになっています。今後も、STEMアカデミーの活動を通して、イノベーションを起こせる人材の育成に尽力して参りたいと思っています。
...続きを読む埼玉県久喜市立久喜中学校
堀内 俊吾校長
このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただき、全生徒、保護者、教職員で喜んでおります。心から感謝を申し上げます。
本校は開校73年目を迎えており、学校教育目標「志に生きる-立志・真心・強健-」の実現を目指して学校・家庭・地域が一体となって教育活動を推進しています。本研究はダンゴムシが好きでなかった生徒が、妹がダンゴムシと遊ぶ姿を目にしたところから研究が始まりました。そして、大変な努力で収集された貴重なデータをより生かす方法として、教員が表計算ソフトによる統計学的手法をアドバイスしたのです。この二人三脚での取り組みにより、生徒はデータを多面的・多角的にとらえ、研究を深めることにつながりました。今回の受賞を機に、より多くの生徒が自然科学に興味・関心を持ち、意欲的に学習を進めることを願うとともに、私たち教員もさらに充実した教育活動が展開できるよう研さんしてまいる所存です。本当にありがとうございました。
茨城県常総市立水海道西中学校
土戸 伸俊先生
このたびは、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。本研究は、自然環境への取り組みとして、常総市の沼や川のすこやかさと水質の変化についての3年間の継続研究です。常総市は、4年前の東日本豪雨災害で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな災害となりました。その1年後に一部の堤防が完成しましたが、未だに堤防の工事が行われているということから、工事による影響へも目を向け、水辺のすこやかさと水質の比較について何度も繰り返し実験し、考察するという根気強い研究で、私自身も美しくきれいな自然への興味・関心を強く抱きました。これからの継続研究がとても楽しみに感じております。
今回の受賞を糧にして、自然科学に関心をもち、自然環境への探究心を高め、研究する楽しさを今まで以上に多くの生徒に伝えられるように、より一層の研さんを重ねていきたいと思います。
京都府立福知山高等学校附属中学校
足立 佑太先生
このたびは、指導奨励賞をいただき心より感謝申し上げます。
本校では、探究活動を大切にしており、理科や社会、総合的な学習の時間等でさまざまな探究活動に取り組んでいます。自由研究については、夏休みにテーマを設定し、研究内容や結果・予想等について交流して研究案を深めた後、具体的に研究に取り組みました。その結果をポスターにまとめて文化祭で展示し、全校生徒に発表しました。
佳作をいただいた牛房さんは、探究心旺盛で研究ノートを作り熱心に研究に励みました。研究ノートにコメントするなどのやり取りで、予想・実験・考察を何度も繰り返した「ミミズの不思議」が本当に深い研究であり、またミミズが卵からかえる瞬間などをご家族で見守り取り組まれた素晴らしい研究であるとも感じています。
今後もこの受賞を糧に、子供たちが科学に興味を持ち、より深く探究できるように、子供たちと探求し続けたいと思います。
愛知県刈谷市立刈谷東中学校
村松 伸太郎先生
このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、感謝申し上げます。
本校の科学部の子供たちは、身近な生活のところからさまざまな疑問を抱き、とことん追究する探究心をもっています。今回の「なぜ跳ねる?グラウンドにできるしましま模様」の研究においても、子供たちが粘り強く実験を重ね、科学的にまとめ上げることができました。また、「えっ、何で回るんだ!?」の研究においては、仲間とともに関わり合いながら、根拠をもとに解明していく姿がありました。どちらの研究においても、多様な要因があり、条件制御が難しい実験を、一つ一つ丁寧に取り組む子供たちの素晴らしい姿がありました。
今後とも、子供たちが抱く身近なところへの疑問を大切にし、科学的に探究していけるよう精進してまいります。ありがとうございました。
宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校附属中学校
黒木 亨先生
このたびは、栄えある賞をいただき、ありがとうございます。
本校は、自然科学的な事象に対する理解を深め、自ら課題を設定しその解決を図る能力や態度を育てることを目標にして、授業を展開しています。生徒は、理科の授業や大学の先生の講義から学んだことをもとに、自ら研究課題を設定し、それを解明するために、仮説を立て、個人で観察・実験を行います。自分なりの結論を得た後は、論文を作成します。論文の書き方については、理科の時間等を使って、科学的なものとなるように指導しています。このような研究過程をもとにして、生徒は意欲的に研究を行っています。このことは、応募させていただいた生徒の論文中にも表現されていると思います。今回、賞をいただけたことは、これまでの本校の取り組みの成果だと思います。これを励みにさらに生徒の研究のサポートができるよう精進していきたいと思います。
埼玉県伊奈町立小針小学校
中島 晴美校長このたびは、学校奨励賞、2等賞、佳作と大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本校は伝統校として、今年度で開校以来145年目を迎える学校です。「明るい笑顔 輝く瞳 光る汗」を合言葉に、教職員が一丸となって、子供たち一人一人を大切にした教育に励んでおります。受賞した二つの作品は、理科担当の教諭が中心になり、子供たちの発想や思考を大切にして研究を進めてまいりました。どちらもグループで取り組んだ研究で、子供たちは難しい問題に直面するたびに議論を重ね、またお互いの長所や短所を補いながら長期にわたり努力を続けました。自分たちが納得するまで取り組んだ結果を、このように評価していただいたことは、子供たちにとって何よりの励みになることと思います。今回の受賞を機に、より多くの児童が自然科学に関心を持ち、意欲的に取り組むことを期待するとともに、児童のさらなる飛躍を目指して、教育活動を進めていく所存です。
...続きを読む秋田県由利本荘市立鶴舞小学校
佐藤 和広校長 このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
奇しくも今年度は、私の教職生活最後の年でした。3月に退職を迎える私にとって、この賞はとても大きな贈り物となりました。ありがとうございました。
研究にあたっては、いろいろなところからたくさんの支援をいただくことができました。その一つ一つが、研究の内容に輝きを与えてくださいました。特に「公益財団法人 齋藤憲三・山﨑貞一顕彰会」からは、多大な研究助成金をいただきました。その助成金で私たちは「デジタル顕微鏡」を購入し、このテッポウユリの研究の中でフルに活用しました。その結果としての「オリンパス特別賞」には、本当にうれしいものがあります。子供たちの研究を支える人々や組織のつながりというものも実感することができました。
退職後も理科研究とは関わっていきたいと思います。本当にありがとうございました。
山梨県
山梨大学教育学部附属小学校
「不思議だな……」「なぜだろう……」
「やってみたいな……」
日常生活の中で生まれるこうした問題意識や期待感が、理科学習の出発点であるといわれます。佳作を受賞した内田翔大さんの研究は、まさにこのような素朴な思いから始まりました。4年生の時に出会ったイシクラゲ。初めて見るその不思議な姿や生態に多くの疑問をもちました。その一つ一つについて、予想・実験・考察を繰り返しながら2年間という長い時間をかけて粘り強く研究を進めている姿が大変、素晴らしかったです。日々の授業や行事にも同じように真摯に向き合い、一生懸命に取り組む翔大さんは、誰からも一目置かれる存在です。このような素晴らしい研究に指導者として少しでも関わることができたこと、さらには指導奨励賞という栄えある賞をいただけたこと、心から幸せに思います。この受賞を糧とし、これからも子供たちと共に理科学習に取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。
愛知県
刈谷市立住吉小学校
このたびは、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
今回の研究は、梅雨時の登校途中、丸くて小さな雨粒がクモの網にびっしりついていた発見からスタートしました。クモの網は雨粒で美しい姿となり、子供たちの心に大きな感動が芽生えました。そして、なぜこんなに美しいのだろうという疑問が、さまざまな実験や観察につながりました。この子供たちの熱意を支えるため、延べ100人以上の児童がクモを捕まえて学校に持ってきてくれたり、クモの網に関するアンケートに答えてくれたりという協力のもと、子供たちは徹底的に研究ができました。そして、尊いクモの命からたくさんのことを教えてもらいました。この研究を長期間続けてこられたのは、校長先生、全校児童、保護者の方々、先生方の励ましのおかげです。心から感謝申し上げます。この受賞が、研究した子供たちだけでなく、全校児童の未来への礎になっていきます。今回の受賞を励みに、今後も科学が好きになる子供を育てるよう、努力して参ります。
愛知県刈谷市立富士松南小学校
平澤 学先生 このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
私が本校に赴任してから、夏休みには6年生の児童と一緒に理科研究を行っています。今年は、玉こんにゃくが「キューッ」と鳴くことに疑問を抱き研究を始めました。「なぜ鳴くのだろうか」と真剣に悩み、強さを変えて押したり、つぶしたりしていた時、玉こんにゃくが振動していることと、玉こんにゃくと鉄板が接地している場所から泡が出ていることに気付きました。見過ごしてしまいそうな場面ですが、この発見が今回の研究にとって核となるものになりました。
このように、日常のなにげない現象に目をつけたり、さらに詳しく観察・実験をしていこうとしたりする子供たちの姿が見られた時、ともに研究をしたことに喜びを感じました。今回の受賞を励みに、子供たちの探究心を伸ばし、研究の手助けをしていけるよう、これからも研鑽していきたいと思います。ありがとうございました。
新潟県上越市立直江津中学校
竹内 学校長 このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただくことができ、学校を挙げて大変喜んでおります。心から感謝とお礼を申し上げます。
学校がある直江津地区は湊町「直江の津」として栄え、水族博物館をはじめとした公共施設も多い恵まれた教育環境にあります。本校の教育活動においては「いざ、世のために」というスクールポリシーのもと生徒が進んで地域に貢献しようとする活動に取り組んでいます。今回受賞した研究も、2009年の「ときめき新潟国体」において校区の海岸で行われたビーチバレーボール大会のための海岸清掃活動に参加した部員が、「ハマゴウの奇形の葉」を持ち帰って観察したことに端を発しています。以来9年間にわたり、観察の視点を変えながら粘り強く観察を続けてまいりました。研究に関わった生徒は20数名にのぼります。今後も新たな課題に向かって継続して本研究を発展させてほしいと思っています。本当にありがとうございました。
石川県金沢大学理工学域
機械工学類4年
このたびは、栄えある指導奨励賞をいただくことになり、大変恐縮するとともに、誠にありがたく、心から感謝申し上げます。
本研究は、紙とんぼをテーマにした継続研究です。昨年に作成したという大量の紙とんぼの羽根を見て、非常に驚いたことを覚えています。そして、この研究に対する心寧さんの熱意が伝わり、期待に添えるよう精一杯指導しようと思いました。研究を行うにあたり、紙とんぼの羽根の質量や形状の微調整、飛行試験設備の確保など、さまざまな困難や苦労を重ねました。心寧さんの真剣に取り組む姿、納得いくまで追究する様子はさながら一人の研究者でした。私自身も、研究者としての心がけを思い出させていただきました。この受賞は、心寧さんの頑張りはもちろんのこと、ご家族や子ども科学財団の皆様、また、キゴ山ふれあい研修センターの皆様のサポートがあってこそだと思います。本当にありがとうございました。
愛知県刈谷市立刈谷東中学校
名倉 秀樹先生 このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。私が顧問を務める科学部では、生徒たちが身近なところからさまざまな疑問をもち寄り、研究を計画しています。今回の研究でも、彼女らが学校生活の中で、「ペンにインクが残っているのに書けなくなる」という現象から疑問を感じ、さまざまな視点をもって楽しみながら研究した結果を評価していただけたと思います。
本校では、仲間と共に関わり合いながら、目の前の事象について根拠をもとに仕組みを理解していくことで、理科を学ぶ有用性を感じさせるような授業を行っています。そして「科学を好きな生徒」を育てることを教科の目標とし、理科教員全員で取り組んでいます。生徒たちがもつ身近な事物・現象への興味・関心をこれまで以上に大切にし、それらを科学的に探究していく力を身につけさせる指導を日々の授業から心がけていきたいと思います。
愛知県刈谷市立富士松中学校
永野 英樹先生 本校の科学部の部員たちは、科学的な事象に対して強い探究心をもっています。佳作を受賞した「とんとん相撲の研究」では、とんとん相撲の勝敗がどのような要因で決まるのかを追究したものです。本研究を進めるためには膨大なデータ量が必要なため、毎日何十回も土俵をたたき続けました。1週間で土俵の箱の表面がぼろぼろになりました。大変な作業にも関わらず、杉山輝恵さんを始めとする研究班は、弱音を吐くことなく実験を続けました。何回も何回もめげずに試行を繰り返し、得られたデータを科学的に分析していく姿に感動させられました。今回得られた、とんとん相撲の必勝法の一つ一つは、子供たちの努力の結晶といえます。
今回の受賞を励みに、子供たちの探求心を伸ばし、研究の手助けをしていけるよう、これからも精進していきたいと思います。
愛知県西尾市立平坂中学校
三浦 真一先生 このたびは、栄えある賞をいただき、ありがとうございます。
私は、科学部の活動を通して、生徒たちに不思議を追究するおもしろさを実感してほしいと願っています。とはいえ、研究はいつも思うように進むわけではなく、むしろ失敗や修正の連続であり、万策尽きて進む方向を見失うこともあります。今回応募した「塩湖の模様ができるしくみの研究Ⅱ」についても、思うような実験結果が得られないことが続きました。先の見えない研究活動の中で、この自然科学観察コンクールへの応募は、生徒たちの一つの目標であり続けました。しくみの一端をつかんだという段階での応募となりましたが、今回の作品の受賞で、生徒たちは自分たちの研究の価値を再認識し、完全解明に向けて改めて意欲を燃やしています。
長きにわたり、子供たちの自由研究活動を支援していただいていることに、この場を借りて心より感謝申し上げます。
山梨県南アルプス市立芦安小学校
名取 昭彦校長このたびは、学校奨励賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。学校がある芦安地区は、日本第2の高峰「北岳」をはじめとする南アルプスの玄関口に位置します。自然豊かな環境にある本校は、平成23年6月に県内で初めてユネスコスクールに登録され、ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組んでいます。 今回「秋山仁特別賞」を受賞しました5年生の疋田さんは、身近な題材から生まれた素朴な疑問がきっかけとなり、実験と考察を繰り返しながら粘り強く研究を進めました。学校生活や授業においても、真剣に取り組み、納得いくまで追究する様子は、誰からも信頼されています。この受賞が、全校児童の参考になっていることと共に、自信と励ましにもなっていることに、この上ない喜びを感じています。本当にありがとうございました。
愛知県刈谷市立住吉小学校
森 利一 先生このたびは、栄えある指導奨励賞をいただくことになり、大変恐縮するとともに、誠にありがたく、心から感謝申し上げます。 今回の研究は、たまたま公園で遊んでいたときに、地面が「皮」のようにめくれている場面を見て、不思議に思ったことから始まりました。子供たちは、これを「地面の皮」と名付けました。全校児童の協力で地面の皮の情報を集め、学区内で発見された地面の皮を徹底的に観察しました。子供たちが、この研究を長期間続けてこられたのも、さまざまな人たちの協力や支援があったからだと思っています。心から感謝申し上げます。 今回の受賞を励みに、科学が好きになる子供を育てるよう、今後も努力していきたいと思います。ありがとうございました。
石川県金沢大学理工学域
生物学コース4年
このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。“イモリに捧げる曲”を作ってモーツァルトの曲とどっちが好きかイモリに聞いてみよう、と考えた人が果たして今までいたでしょうか。生き物への強い関心と常に疑問を探究しようとする姿勢が生んだ素敵なアイデアだと思います。研究を進めていく中で、イモリの飼育中に気づいたことなどの小話で盛り上がることも多々ありましたが、その度に広い視点でよく観察しているなあと感心させられました。そんな熱心な研究者と出会い、私自身、生き物との触れ合いの中にはまだまだたくさんの不思議が隠されていること、その不思議を見逃さないためには柔軟な思考が必要だということを再認識しました。このような素敵な研究に少しでも関わることができたのは、部家君本人はもちろん、素晴らしいサポートをしていただいたご家族や金沢子ども科学財団の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
...続きを読む京都府同志社小学校
川﨑 公美子先生このたびは指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。 本校では毎年夏休みに、児童全員が自由研究に取り組んでおり、研究成果を展示する9月は学校全体が博物館のようになります。さまざまな研究成果に接した児童が、科学に興味をもち、互いに学び合うとともに、教師である私自身も多くのことに気づかされています。今回、入賞した三宅萌由さんの研究は、小麦粉にいろいろな球を落下させて作った凹みから、実際に宇宙で起こる隕石衝突の規模を算出するというユニークなものでした。身近な材料を使った実験をもとにした三宅さんの解析から得られた数値はとても大きく、改めて宇宙の壮大さに驚かされました。 今回の受賞を糧として、自然界の不思議を発見し、研究する楽しさを、今まで以上にたくさんの児童に伝えられるよう、より一層の研鑽を重ねて参りたいと思います。
茨城県立並木中等教育学校
中島 博司校長このたびは、第58回自然科学観察コンクールにおいて、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただくことができ、学校を挙げて大変喜んでおります。心から感謝とお礼を申し上げます。本校は、開校10年目の中高一貫校です。アクティブ・ラーニングに力を入れ、子供たちの思考力、表現力、論理力の育成に力を注いでおります。また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)であり、ICT活用、クロスカリキュラムなどを実践し、生徒の興味・関心を高める科学教育にも力を入れております。4年生からは、一人一テーマの課題探究を実施しています。その基礎力を身につけるため、前期生(中学生)は総合的な学習を利用して、ミニ研究を体系的に行っております。本校は、毎年、科学研究部の前期生徒の研究作品を自然科学観察コンクールに出品させていただいております。これからも、「日本の教育の未来」に貢献できる科学教育を推進していく所存です。
...続きを読む千葉県千葉市立打瀬中学校
大野 貴子先生このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。 本校では、科学的な事象を他者に対して解説できるようになることを重視して理科の授業を行っています。常に科学的な根拠を基に思考・判断することで、自分の身の回りにある「なぜ?」という疑問に対し、問題を解決する方法を科学的に発想する力や、自分の結論を明確にして相手に伝える力が高まると考えています。 今回の研究は「液だれ」という誰もが経験したことがある現象に着目し、その解明に向けて取り組んだものです。実験器具も身近なものを改良して作製しています。実験結果から考察し、次の実験を考え「液だれを起こさないようにする」という目標に迫ることができました。中学生らしい発想を大切にしながら、時間をかけて研究を進めた努力の成果です。この受賞を励みに、これからも科学の楽しさを伝えていきたいと思います。
...続きを読む茨城県常総学院中学校
櫻井 雅詞先生このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。継続研究の大切さを再認識することができました。本研究は、モンシロチョウをテーマにした8年間の継続研究です。自由研究として積み重ねたデータ量が多かったことが印象に残っています。ご家族の協力と小学校での蓄積、何より考察を練る本人の知的好奇心があって成しえたものであるといえます。本校は、グローバルリーダーを育てる3つの「探究フィールド」を設けています。その1つである「科学探究フィールド」では、行事等により理系分野への興味関心をもたせ、研究発表を通じて、プレゼンテーション能力の育成も図っています。本校の取り組みと、本人の継続研究がうまく絡み合って、より良いものが作り上げられることを期待しています。これを励みに、日々の授業に尽力し、生徒たちの自ら学ぶ力を育んでいく所存です。ありがとうございました。
...続きを読む大阪府大阪市立新北島中学校
出田 朋邦先生このたびは指導奨励賞という栄えある賞をいただき、本当にありがとうございます。本校科学技術部は今年度、科学部と技術部が合併して発足したばかりで、科学部の科学的探究や都市部の自然環境への取り組みと、技術部のものづくり工作を活動の柱としています。今回、自然科学である重力加速度の測定を、技術的分野である精度の高いものづくりの実践という形で実施しました。ケーター可逆振り子の作製には試行錯誤の連続でした。2つの支点で同じ周期にするのが難しく、部員たちは振り子の形状・重りのバランスなど何度も繰り返し調整していました。また、一定の方向に長時間振れるためにも工夫が必要でした。そして部員たちが何度も測定を繰り返して2つの支点の周期がほぼ完全に一致したとき、私や部員は自然の美しさに感動を覚えたものでした。今後とも研究・環境・ものづくり活動に部員一同頑張っていきたいと思います。
...続きを読む石川県金沢大学人間社会学域
学校教育学類附属小学校
静岡県ふじのくに科学の学校
増田俊彦先生石川県金沢大学大学院
生物物理学研究室
愛知県刈谷市立かりがね小学校
野村有紀先生千葉県千葉市立稲毛高等学校
附属中学校
千葉県千葉市立稲毛高等学校
附属中学校
茨城県つくば市立高崎中学校
中島良浩先生京都府京都教育大学附属京都小
中学校
沖縄県南城市立大里北小学校
比嘉葉子校長愛知県刈谷市立住吉小学校
加藤みさ子先生沖縄県南城市立大里北小学校
西銘宜正学習ボランティア茨城県結城市立結城東中学校
鈴木聡校長宮城県仙台二華中学校
加藤紀子先生千葉県我孫子市立我孫子中学校
菅田賢先生宮崎県宮崎大学教育文化学部
附属中学校
茨城県牛久市立岡田小学校
宮田充校長京都府京都市立修学院小学校
寺田克彦先生
沖縄県伊是名村立伊是名小学校
千葉県千葉市立花園中学校
小林幸司校長千葉県千葉市立花園中学校
小玉春恵先生茨城県茗溪学園中学校
鈴木朋子先生愛知県刈谷市立雁が音中学校
都築卓朗先生茨城県
つくば国際大学東風小学校
秋田県にかほ市立上浜小学校
齋藤成人先生茨城県
つくば国際大学東風小学校
茨城県筑西市立鳥羽小学校
津田浩先生愛知県刈谷市立刈谷東中学校
神谷拓生校長静岡県
ドルカス・アドベンチャークラブ
愛知県刈谷市立刈谷東中学校
濱口留美先生熊本県西原村立西原中学校
上田起徳先生愛知県刈谷市立平成小学校
市田幸代校長愛知県刈谷市立平成小学校
鈴木竹久先生長野県筑波大学
菅平高原実験センター
広島県ラボ・オルカ
久家光雄塾長秋田県にかほ市立金浦中学校
佐藤和広校長秋田県にかほ市立金浦中学校
佐藤和広校長北海道札幌市立宮の森中学校
森山正樹先生香川県坂出市立岩黒中学校
平松周二先生愛知県刈谷市立亀城小学校
小笠原豊校長埼玉県羽生市立羽生北小学校
宮崎裕治先生愛知県刈谷市立亀城小学校
永野英樹先生国立愛媛大学
構造有機化学研究室
沖縄県伊是名村立伊是名小学校
大城健先生福島県福島市立福島第一中学校
鈴木昭雄校長神奈川県川崎市立塚越中学校
坂田全徳先生神奈川県慶應義塾普通部
戸川一成先生愛知県刈谷市立朝日中学校
大元亜矢子先生愛知県西尾市立鶴城中学校
田中康臣先生秋田県にかほ市立上郷小学校
東海林秀礼校長秋田県にかほ市立上郷小学校
齋藤成人先生愛知県刈谷市立富士松北小学校
池田正紀先生国立鹿児島大学
教育学部附属小学校
千葉県千葉市立緑町中学校
大塚秀行校長福島県福島市立福島第一中学校
菅野俊幸先生岐阜県郡上市立西和良中学校
青木益之先生静岡県浜松市立蜆塚中学校
細田昭博先生愛知県刈谷市立刈谷東中学校
澤俊幸先生徳島県阿南市立阿南第二中学校
奥村武史先生国立鹿児島大学
教育学部附属小学校
埼玉県上尾市立富士見小学校
小川浩先生埼玉県春日部市立上沖小学校
古田ルミ子先生石川県金沢市金沢子ども科学財団
中村信一理事長科学実験教室サイエンスラボ
田野尻七生講師国立鹿児島大学
教育学部附属小学校
国立琉球大学
教育学部附属中学校
国立千葉大学
教育学部附属中学校
東京都大田区立南六郷中学校
小森信男先生新潟県妙高市立新井中学校
長瀬美香子先生国立兵庫教育大学附属中学校
竹内良範先生沖縄県伊是名村立伊是名中学校
増田佑一郎先生東京都慶應義塾幼稚舎
加藤三明舎長秋田県大仙市立神宮寺小学校
田口瑞穂先生東京都慶應義塾幼稚舎
柊原礼士先生茨城県
かすみがうら市立宍倉小学校
学研石が口科学教室
河村京子講師茨城県
つくばみらい市立十和小学校
富山県砺波市立出町中学校
竹部俊恵校長千葉県千葉市立緑町中学校
橋野未絵先生富山県砺波市立出町中学校
坪本吉史先生愛知県刈谷市立雁が音中学校
川畑輝昌先生愛知県刈谷市立雁が音中学校
近藤正紀先生沖縄県浦添市立港川中学校
木山淳一先生岐阜県池田町立八幡小学校
中村昌秀校長茨城県取手市立稲小学校
古島正先生茨城県つくば市立上郷小学校
大山喜裕先生茨城県阿見町立本郷小学校
宮本直樹先生東京都中野区立桃園第三小学校
寺田礼子先生岐阜県大垣市立宇留生小学校
加藤みき先生茨城県美浦村立美浦中学校
宮本経之校長茨城県牛久市立牛久第三中学校
高野朋子先生茨城県稲敷市立新利根中学校
松田光朗先生茨城県立霞ヶ浦聾学校中学部
塚本明美先生東京都
千代田区立九段中等教育学校
静岡県磐田東中学校
鈴木望先生茨城県つくば市立桜南小学校
栁下徳行校長富山県富山市立芝園小学校
伊藤恵子先生長野県伊那市立伊那東小学校
飯澤隆先生長野県佐久市立岩村田小学校
馬場英晃先生岐阜県池田町立八幡小学校
高木健先生宮崎市宮崎科学技術館
緒方東五学習指導員千葉県千葉市立新宿中学校
飛鳥井航一校長茨城県稲敷市立東中学校
幸田裕子先生千葉県千葉市立新宿中学校
今井功先生京都府立命館中学校
木本正彦先生高知県土佐中学校
武市暢久先生沖縄県
沖縄尚学高等学校附属中学校
茨城県美浦村立安中小学校
鈴木美治校長茨城県美浦村立安中小学校
廣瀬和人先生東京都文京区立昭和小学校
寺内雄一先生愛知県刈谷市立小垣江小学校
池田正紀先生愛知県刈谷市立東刈谷小学校
内藤大裕先生兵庫県兵庫教育大学附属小学校
寺倉邦明先生茨城県龍ヶ崎市立愛宕中学校
宮本弘校長福島県郡山市立郡山第六中学校
佐々木清先生千葉県千葉市立緑町中学校
古市直彦先生愛知県刈谷市立富士松中学校
伊藤雅彦先生鹿児島県鹿児島市立長田中学校
牟田典丘先生沖縄県
沖縄尚学高等学校附属中学校
都道府県を選ぶ